岐阜 酷道R418〜大西瑞浪線、愛知 広見林道の旅 2泊3日

2009年 8月 9日 (土) 曇り

いよいよ今日から岐阜愛知の林道へと出発した。
朝から雨が降っていた。 朝4時に出発しようと考えていたが
雨の準備で40分遅れて家を出る。
小雨の中、福井で給油して大野へ向かう。

大野からR157号線に入り温見峠越えをする。
雨がすこし強くなり気温が急激に下がる。汗で濡れているので
寒くなってきた。 なんとか峠を越えると岐阜方面は明るく晴れているように
思えた。^^  途中で迂回路へ
かなりロスタイム・・・・・ なんとかR418に出る。
関市を目指しひたすら走る。 つぎに美濃加茂市到着

ともさんとの待ち合わせ場所の1kmほど手前で地図確認のため停止。
ともさんにTELする。もうすぐそこに駅があるようだ。

予定の9時を数分過ぎて 日本ライン今渡駅に到着。
ともさんが待っていた^^  再会で喜び話が弾む。

数分後 出発! まずは丸山ダムを目指す。
丸山ダムを通過し

酷道の始まりである分岐点に到着

いよいよである。標識では右へは通行止めになっている。
舗装路が続いている。
道は狭いが走りやすい。

右には木曽川が優雅に流れる。



ん!? 川からバイクが・・・・・!
おおおおおおおお! 水路から攻めるのか?

こういう人もいるね〜
地図でも確認できる 二股隧道。
中で分岐があるわけではなかった。 名前の由来は不明。
昭和31年か・・・・  古いね〜

そのころはここは国道として機能していたんだな〜 ・・・・・
隧道抜けると、 車が捨ててあった^^;

ちょっと 大胆だな〜
たまたま発見した標識  R418の印だ。

穏やかに緩やかに木曽川が流れる。



中間ぐらいにちょうど分岐がある。

R418は直進だが崖下には赤い橋が見える・・・・・・


五月橋だ! とうとうここまで来たんだ。 実感が湧いてきた。

分岐点での振り返り

看板だらけで 通行注意、通行不能、通行止、全面通行止

どれなの?!

とりあえず大西瑞浪線を走ろうと相談して先を進む。
R418を直進していくと・・・・・ 大西瑞浪線への分岐が無い・・・!?

しかも、 その先には!  あれ〜〜〜?!



    
頑固なまでに封鎖です。

よほど危険なのだろうと感じる。

時間に余裕があれば逆コースでここまで走ることにする。
完全封鎖
未練がましく、覗き見・・・・・ ブッシュだ〜〜^^
さて 戻って大西瑞浪線へと進むか?

しかし 分岐が無かったのだけど・・・・・ 本当にあるのだろうか?

さあ ここから 地獄の大西瑞浪線へのトライが始まる。

結果的には無事に完走し、生きて通れました。 本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

ともさんがいなかったら、どうなっていたか!?と考えると今でも恐怖が蘇る。


達成感 500%の林道(登山道)のレポートです。

熱中症にかかり、疲労で写真撮る余裕がなく、写真は少なめですがお許しください。

もし、トライされる方がおられるなら逆コースをお勧めいたします。命は大切にしてください。一人では危険です!

それでは、県道352号線 大西瑞浪線 いざ前進!

※ 写真を拡大版でレポートいたします。



あった〜〜〜〜!左へと下る道? がある・・・・

これじゃ〜 行きは見えないわ!

逆走してやっとわかる程度だ。 これほんとに県道なのか? 登山道だぞ〜



良く見れば確かに人が歩く程度の道がある。

しかし、かなりの急勾配 & 狭小路。

WEBでバイクが通った情報がなければ、普通は行かないであろう。 



WEBでも写していた標識 ^^  実感が湧く。



焦りは禁物、 ゆっくりと下っていく。



バイクを止めることができないので乗ったままパチリ

草が茂り、道がわかりづらい・・・・




振り返りはこれ

どれが道だかよくわからない^^;



左にはすぐ木曽川が見える。

落ちれば確実に生きては帰れないだろう。




振り返り



崖下をパチリ

木に引っかかれば命は助かるが、落ちればおさらば!



ようやくバイクが止めれるところに来た。

ともさんを待つ。




先には倒木・・・・・ 普通なら横をすんなり通るのだけど

ここではすこしのミスも許されない。

確実に除去して整地する。


倒木は除去したが

すぐ先には土砂崩れ跡?があり

かなり危険! 2人で整地してライン取りを考える。



崖下を写したけどあまり伝わらないですね

落ちれば まず、止まらずに木曽川ダイブは確実だ。



ここは大事をとって

2人で補助しながら通過する。



狭い・・・・

この難関を過ぎれば、すぐ五月橋にでた。




バイク押したりして、心臓 バクバクだ。

今思うと異常なほど動悸があり、熱中症の気配があったと思う。

このときは歳だと思って休憩すれば大丈夫だと思っていたが・・・・



それでもここまで来た喜びで感激、感激!^^

疲れなど忘れて、写真を撮った。



どうやってこの橋作ったのかな? 不思議だ・・・・・




下流の方を見る。

ゆるやかに流れる木曽川   癒される。


上流を見る。 景色は単調だが のどかで良い感じ。



なんと下は スケルトン!なのだ! こわ〜〜〜〜



さて 休憩を終えて 五月橋を渡ることにする。

この後、地獄が待っている。 熱中症との格闘と酷道との戦いが始まる。

恐る恐るスケルトンの橋をゆっくり渡る。

橋の最後に 15cmほどのステアケースが・・・・・

この先の難所を試すかのようだった。


渡って次の道を偵察する。

行けるのだろうか? 慎重に調査をする。



できることなら、もう戻りたくは無い。 あの狭小路を戻るなんて・・・・・


こちらの名前は漢字になっていた。

大西瑞浪線 終点の標識。


これが橋から見える範囲の進路の様子。

不気味な一本橋が見える。 その先にはガレた路面が・・・・・

コーナーの向こうは!?

うはっ!

ガレてる〜〜 しかも 難関のロックセクションあり & かなりの急勾配。 写真では感じないです。


う〜〜〜〜〜ん ちょっと難しいね〜 ともさんと相談する。

2人で 補助しながら行くことに決定。



ともさんが先に突破!

リヤタイヤが空転連発! ケツ振りながらなんとか難関を越えました。

私も ともさんに助けられながら、なんとかここまで来れました。 

休憩〜〜〜!  暑い〜〜〜  汗が滝のようにしたたる。 ぜ〜ぜ〜ぜ〜

わずか100mぐらい進むのに、この状態・・・・・ 先はどうなるのか? 不安だ・・・



WEBでも紹介されていた バイクだ。

落ちたのか!? 捨てたのか!? 不明。


この林道(登山道?)は橋から上までどう考えても600mぐらいしかないはずだが・・・・

わずか200mほど進むのに30分以上経過している。 この調子では先はどうなるのか?

実はこの後の走行を良く覚えていない・・・・・・極度の暑さで熱中症に見舞われ、体力ダウン。

休憩しながら、進んだと思うが

気がついたらともさんが止まっていて、ここに到着していた。

民家!?、空家? だね、 WEBでも紹介していたのを思い出した。



ここでも休憩して体力回復を待つ。

どれくらい進んだのかもよくわからず、この先がどうなっているのかも

わからない・・・・ 無事に上までたどり着けるのだろうか? 不安が募る。



たしかWEBのレポートではここまでは軽快に来ていたように思ったので

ここからはもう大丈夫だと、安心したのだが WEBの情報は逆走行だったので下りのレポートになる。

下りと上りでは全然違うのだ。


病院? よくわからず・・・・


来た道を振り返る。

空家を過ぎると、ガレ場はまだ続いていた。

WEBでも写真があったが、ブロックで囲まれたトイレがあり写真撮る余裕などなく

そのまま通過した。

トイレを過ぎるとすぐにヘアピンカーブがあった。

ここで休憩〜

暑い・・・・ 体が熱い・・・ 熱のコントロールができず体がオーバーヒートしている。

先はまだガレ場の上りが続く。

途中に岩の段差がある。 難関だ。 今の体力では悪戦苦闘は間違いなし。

次のヘアピンでちょっとした広場があるのでそこまで頑張ろうと気力を振り絞り挑戦。

岩の段差を乗り越えた瞬間、バランスを崩しリヤタイヤがすべり右側へ転倒!

右足がバイクの下敷きになる。 げ!足が・・・・・

なんとか抜けたので立ち上がる。でも少し潰されたダメージはある。ブーツのお陰でかなり助かったと思う。

ともさんが助けに来てくれたが、力を振り絞りバイクを起こす。とにかく先の広場まで走り抜けた。

つぎはともさんの番だ。弱りきっていたので広場で待っていたが、なかなかともさんが来ない・・・・・心配だ

転倒したのか? もしかして崖から落ちたんじゃないか? どうしたんだろう!? 心配になり 歩いて見に行ってみる。

ともさ〜〜〜ん! 大丈夫!? と叫びながら歩くが 返答なし・・・・・・ 不安が最高潮!

ともさ〜〜ん! と再度呼ぶと、 はい! と返事が  大丈夫みたいだ。 ほっとした。

しかし! 岩で引っかかり エンストし、エンジンが掛からないと言う。 ・・・・・・・ 

バイクが動かなければ、完全にノックアウトだ!  極限状態の中、どうしようか?考えるが

もう私には動く気力も無かった。  ともさんも焦っていたが冷静に考える。

ふと ! ともさんが つぶやく!  「 キルスイッチだ! 」  そっか キルスイッチに触れてOFFになっていたのだ。

エンジンが掛かる。  やった〜〜〜 生還の望みが・・・・・ 

広場まで行き、休憩〜  体力の回復を待った。

ふと見ると 木曽川にかかる五月橋が見える。 きれいだ。 唯一ここだけが景色が見える場所だ。





この地獄の谷間からは脱出できるのだろうか? まだまだ不安でならない。先はまだ続く。

崖崩れでもあれば全てがそこで終わる。


この場でいろんな話をともさんとしたことも一生の思い出になった。

進まなければ、生還の道は無い。最後の力を振り絞り、お互い気合を入れて出発。

ぐねぐね まだ道は続くが、ガレ場は収まっていくようだ。 終わりか? 


ともさんが止まっている・・・・・?



先にはガードレール!? 


やった〜〜!  生きて帰れた! 


しかし、 最後の最後に難関だ!

気を緩めると崖下に転落は間違いなし。

ここは冷静に2人で補助しながら通過することにする。



まずは ともさん通過!

そして、わたしが通過。


もうガレ場も無ければ、道幅も十分ある。

元気が出てきた。 希望が湧いてくる。 



途中にもう一箇所 ガードレールがあったが 横に抜けるスペースが十分あったので

そのまま通過!

そして 最後に3つ目のガードでチェーンがあった。


道も舗装路になり、民家まで見える。

しかし3つのガードとは!? すごい!  それぐらい危険な道であることは

今 通過してきた自分達が十分理解しているつもりである。


さあ まずは 自販機で水分を補給しよう! 生きてるって素晴らしい! ^^

県道の分岐点に出て 自販機で水分補給と 休憩。

地図で確認。



この後、国道19号線にでて 食事をして

広見林道は今日はやめることにした。

途中でともさんと別れて、早めに今日の宿泊予定地の美濃加茂市へと走った。

宿は木曽川のすぐ横にあり

個人経営の宿で着いてすぐに宿のご主人が出てきて

世間話に花が咲き、30分以上も話し込んでしまった^^


本日は無事に宿に到着  おやすみなさい。
つづいて、8月10日の広見林道レポートをしていきます。 別ファイルになります。
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